5.ガンマナイフ

5-1.はじめに

5-2.健康保険、費用

5-3.予約

5-4.原理

5-5.適応

5-6.横浜労災病院症例


5-1.はじめに

ガンマナイフとは脳病変に対する定位的放射線外科治療の装置です。
放射線を一点に集めて治療する原理で、開頭する必要はなく、脳腫瘍、脳動静脈奇形などを治療します。健康保険が適応となっています。

07unit.jpg (15110 バイト) ガンマナイフ治療全景
※当院におけるガンマナイフ治療件数は、平成16年12月に3,700例を越えました。


5-2.健康保険、費用

●ガンマナイフ治療に対して

平成8年4月1日より健康保険が適応になりました(厚生省告示第21号 平成8年3月8日付官報 号外第50号)。
健保適応に関しては付帯事項はなく脳腫瘍全般、脳血管奇形いずれも適応です。
 
●治療計画のソフトウェアが平成8年8月よりバージョンアップされ、これにより計画の簡便さがはかられ、さらには治療ショット数の制限もとれ、より柔軟な治療が可能となりました。一般には直径25mm〜30mm以下が適するとされております。しかしより複雑でしかも多発で、大きめな病変も増えてきており、可能な限り対応するようにしております。
 

08plan.jpg (36243 バイト)

一つのコンピュータ画面に、複数のMRI画像を取り込み、図のように同時にかつリアルタイムに治療計画ができます。計画は立体でも確認ができます。(GammaPlan v.5.3)


1.治療日
原則として週3回、月・水・金曜日に1日3例ずつ、計週9例の治療を行っています。多いときには、週10〜15例の治療を行うこともあります。月曜日に治療する場合は金曜日に入院していただきます。水・金曜日の場合はその前日です。
2.ガンマナイフ専門外来
月・水・金曜日(午後2時〜4時30分)にガンマナイフ専門外来を行っております。可能であれば、紹介状やCTないしはMRI等のレントゲン写真をご持参ください。ガンマナイフ専門外来は予約なしに患者さんが来院されても結構です。
先生方からのご紹介や適応に関するお問い合わせは、手紙・電話のいずれでも結構です。月〜金曜日(午前9時〜午後5時)に脳神経外科ガンマナイフ担当医師(猪森茂雄、周藤 高)までご連絡下さい。

連絡先:脳神経外科 猪森茂雄、周藤 高
           放射線科治療部門 永野尚登

3.ガンマナイフ治療のために受診される方へのお願い
当院脳神経外科には、ガンマナイフ治療のために関東一円の様々な病院から患者さんが紹介されていらっしゃいます。このため、1日に多数の患者さんが受診されることがあります。
私どもは一人一人の患者さんについて、ガンマナイフの適応を慎重に判断し、詳しく説明させていただき、十分に理解・納得をしていただいた上で治療を行いたいと考えています。そのためにはどうしても一人の患者さんに費やす診療時間が長くなる傾向があり、比較的長い時間お待ちいただくことがあります。長時間お待たせすることは、私どもといたしましても決して本意ではございませんが、治療をお受けになられる患者さんに十分な説明をさせていただくことが最も重要なことであると考えています。
どうか私どもの考えをご理解いただき、ご容赦下さいますようお願い申し上げます。

5-4.原理

ガンマナイフとは脳病変に対する定位的放射線外科治療の装置です。半球状に配置された201個の線源(コバルト60)から出たガンマ線を脳病変領域に極めて正確に集束し高線量として照射し治療します。

201個から出るガンマ線は一つ一つは微弱でこれらのビームが集中して高度の線量となり病巣領域に正確に当たるようになっており、誤差はミリメートル以下です。

201個の放射線がレンズの焦点のように一点に集まります。

201個から出るガンマ線は一つ一つは微弱で、これらのビームが集中して(黄色矢印)高度の線量となり病巣領域に正確に当たり、照射治療します。

いくつものショットを重ねて立体構造を作ります(左図)。複雑な構造を持った病変でも計画でき、病変全体を覆うことができます。(右図:黄色線で腫瘍を完全に取り囲んでいます。)

したがって、病変周辺の脳実質や血管などには照射線量は極めて少なく、放射線の影響が最小限になるようにしてあります。従来の手術では到達しにくかった脳深部や危険な部位でも照射治療できるようになりました。合併症のため手術の危険度の高い人や高齢の方でも治療可能となりました。また手術でとりきれなかった腫瘍、動静脈奇形や再発の腫瘍に対しても効果が発揮されます。

測定用の金属フレームを頭部に固定するときは有痛ですので、局所麻酔が必要です。

局所麻酔後、頭部に4点のピン(スクリュー)でフレームを固定し装着します。
剃髪する必要はありません。

ガンマナイフ治療自体は全く無痛です。照射は5分〜2時間以内で終り、開頭しませんので手術的侵襲はなく、一般に入院は3〜5日ですみます。

ヘルメット(黄色矢印)に頭を固定したフレームをとめます。
その後、自動的にベッドがガンマナイフ装置内に移動し照射されます(赤矢印)
治療は全く痛くありません。
ガンマナイフ治療終了後、直ちにピンをぬいて、フレームを頭からはずします。
圧迫止血後、絆創膏をはって終了です。次の日には歩いて退院できます。
 
 
 

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