当院ICUは10床を有し、年間約900人の入室患者があります。当院ICUの特徴は、定時手術後の患者と一般病棟で急変した重症患者だけでなく、救急外来からも多くの重症患者を受け入れていることです。すなわち、年間約900人の入室患者の内訳は、定時手術後と救急外来からの患者がほぼ同数で400人程度、一般病棟からの重症患者が100人程度で、この比率は毎年ほぼ一定です。
外科系では、脳神経外科、心臓血管外科、外科、呼吸器外科の4科で大多数を占め、整形外科、泌尿器科、口腔外科、耳鼻科がこれらに次ぎます。脳神経外科は脳腫瘍手術、脳動脈瘤クリッピング、血腫除去術(脳出血、頭部外傷)、心臓血管外科は冠動脈バイパス術、弁置換術、大動脈手術、外科は肝臓、膵臓、食道の手術、呼吸器外科は肺癌手術(胸腔鏡下が主体)などの術後患者が入室します。
内科系では循環器内科の入室が非常に多いのが特色で、全入室患者のおよそ1/4を占めています。その殆どが救急外来からの入室で、急性心筋梗塞と急性心不全が主体です。呼吸器内科は重症呼吸不全、神経内科は脳血管障害、神経筋疾患、消化器内科は重症膵炎などの患者管理を行っています。
また、2002年より日本集中治療医学会専門医研修施設に認定されており、専門医育成の機関としての一役も担っています。
近年はEBM(Evidence Based Medicine)に基づいた医療が求められています。すなわち、最新の科学的根拠に基づいた医療を提供し、科学的根拠を持たない慣習に基づいた医療は極力排除すべきと考えられています。これは集中治療も例外ではありませんから、当院ICUにおける治療も科学的根拠に基づいて行っています。例えば重症敗血症の治療であれば、Surviving Sepsis Campaign Guidelineを遵守していますので、初期治療には中心静脈血酸素飽和度(ScvO2)を持続モニタしながら、中心静脈圧、血圧、尿量等の管理を行っています。
また、“ICUは感染症との闘いの場である”と言っても過言ではないくらい、ICUにおいて感染症の治療は極めて重要です。グラム染色は、起炎菌の予想のために最も簡便かつ有用な検査法ですが、当院ICUではグラム染色を日常的に施行しており、感染症の診断や抗菌薬の決定に大いに役立てています。
| 7:00〜 7:30 | 患者診察、カンファランス準備 |
|---|---|
| 7:30〜10:00 | ICUカンファランス |
| 10:00〜11:00 | X線写真読影 翌日の検査・輸液等のオーダー |
| 11:00〜18:00 | 患者管理 予定入室患者の情報収集 緊急入室患者の初期治療 |
| 18:00〜18:30 | 回診 |
欧米では、ICU専従医が常駐して患者管理を行うICU( = closed ICU)は、そうでないICUに比べて患者の予後、ベッドの有効利用、医療費のすべてにおいて優れていることが示されています。当院のICU専従医は現在5名で、基本的には専従医がICUに常駐し24時間体制で患者管理を行っています。
専従医、主治医、看護師を交えたカンファランスを毎朝行い、患者評価や治療方針の決定を行っています。また、初期臨床研修医が常時1〜2名ローテーションしており、カンファランスや患者管理に積極的に参加してもらっています。
| 氏名 | 専門医・認定医等 | |
|---|---|---|
| 部長 | 西澤 英雄 | 日本集中治療医学会専門医、日本麻酔科学会指導医 |
| 医師 | 三ツ本 直弘 | 日本麻酔科学会麻酔科標榜医 |
| 桑原 由佳 | 日本麻酔科学会認定医 | |
| 七尾 大観 | 日本麻酔科学会認定医 | |
| 木村 康宏 | ||
| 村上 恵 | ||


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