1991年、当院は横浜市北東部の救急医療を担うことを目的の一つとして開院しました。当初は、所属科にかかわらず職員全員が救急外来の最前線に出て、一丸となって救急室を運営してきました。 2004年,救急室は救急センターと名前を変え,救急医が24時間常駐し,軽症・重症の区別なく,またほぼ全ての分野の疾患に対して初療を行い、その後に必要に応じて各専門科の診療に進むというER型診療を行うようになりました。 2011年4月,当院救急センターは、救命救急センターの認可を受けました。これまで以上に重症・重篤な患者に対し,高度な医療技術を提供する体制を整えて参ります。
・救命救急センター
・日本救急医学会救急科専門医認定施設
・日本医療機能評価機構付加機能(救急医療機能)認定病院
・地域連携小児夜間・休日診療の施設基準認定
・横浜市小児救急拠点病院
・地域災害拠点病院
・神奈川県DMAT指定病院
・ 救急診療機能の向上:当院は、患者の重症度や来院方法にかかわらず、すべ て救急科の医師が診療するER型救急診療体制をとっています。これまでも総合診療力の向上のため、各科との協力体制を大切にしてきましたが,今年度から救命救急センターとなり、これまで以上に重症あるいは複数の診療科領域の重篤な患者を受け入れ,さらに高度な医療技術を提供する体制を整えて参ります。
・ 災害対策の充実:当院は地域災害拠点病院であり、また神奈川県DMAT指定病院です。2007年度には中越沖地震被災地支援,また今回の東日本大震災にはDMATとして参加しました。今年度も当院の災害対応能力を高めるため,院内のみならず院外での災害対策訓練の開催や参加に積極的に関与していきます。
・ AI検討:当院には、心肺停止状態の患者が年間約300人搬送されてきます。これまでは死因を特定できない症例も多数ありました。当センターでは、2009年度からご遺族の同意をえることのできた方には、「死後の画像検査(AI)」として頭部と体幹のCT検査を施行させていただくようになりました。この検査により約3割の方に死因を特定できるようになりました。今後もAI検討を進め、社会医学的にも世の中に貢献できる病院を目指します。
また、これらの他に,当院では従来から標準化医療コースとして、AHA-BLS, ACLS, JPTEC, Emergoなどを開催して参りましたが、これまでと変わりなくこれらのコース開催の中心的役割を果たして参ります。
2010年度救急外来受診患者総数 26918人
内,救急車搬送患者総数 7358人
内,心肺停止状態搬送患者総数 351人
内,緊急入院となった患者総数 6037人
当救命救急センターでは、小児科や産婦人科疾患である場合は、小児科医や産婦人科医が最初から、皆様を拝見させていただきますが、その他の疾患である場合には、救急車で来院された方も,そうでない方も,まず救命救急センター医師が初期研修医とともに初療をさせていただき、その後必要があれば各専門科の医師に連絡して対応を引き継ぐ方式をとっています。最初から各専門科医師が対応させていただくわけではないことをご了承ください。また受診される前には、お電話で病院の代表番号へご連絡いただき、平素より内服されているお薬、及びお薬手帳などの持参をおねがいいたします。なお,診察の順番は、来院された順ではなく,緊急度や重症度の高い方からになることをご了承ください。 当院では、心筋梗塞、くも膜下出血、急性脳梗塞などの患者を、積極的に受け入れてまいりたいと考えており、循環器内科医師や神経系医師(脳神経外科医あるいは神経内科医)が常時院内に控えている体制をとっています。これらの疾患が疑われる場合には、まず、前述のようにご一報いただいた後に、救急車を呼んで受診されることをお勧めいたします。 ただ、当院救命救急センターは、時間帯によって、大変混み合うことがあります。緊急に処置が必要な方に、その処置を施せない可能性が高いときには、不本意ながら、救急車の受け入れをお断りせざるをえないこともありますので、御了承ください。
| 役職 | 氏名 | 専門 | 専門医・認定医当について |
|---|---|---|---|
| 救命救急センター長 | 兼坂 茂 | 救急医学 集中治療医学 感染症学 |
医学博士 日本救急医学会指導医・救急科専門医 日本集中治療医学会専門医 日本循環器学会専門医 日本内科学会認定医 日本外科感染症学会ICD 日本救急医学会ICLSディレクター 昭和大学客員教授 臨床研修指導医 社会保険特別審査委員 日本救急医学会評議員 日本救急医学会関東地方会監事・評議員 日本臨床救急医学会評議員 日本集中治療医学会評議員 日本腹部救急医学会評議員 日本急性血液浄化学会評議員 日本ショック学会評議員 |
| 救急科部長 | 木下 弘寿 | 救急医学 外科学 災害医学 |
医学博士 日本救急医学会救急科専門医 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会専門医 日本消化器病学会専門医 慶応義塾大学医学部客員准教授(救急医学) 臨床研修指導医 日本医師会認定産業医 横浜市MC協議会委員・横浜市救命士養成所非常勤講師 横浜市救命指導医・横浜市救命士養成所非常勤講師 JPTEC神奈川世話人,インストラクター JATECインストラクター ICLSコースディレクター |
| 救急科副部長 | 中森 知毅 | 救急医学 脳卒中学 神経内科学 災害医学 |
医学博士 日本救急医学会救急科専門医 日本内科学会認定内科医・指導医 日本神経学会専門医・指導医 日本脳卒中学会専門医 日本職業・災害医学会「労災補償指導医」 日本職業・災害医学会「海外勤務健康管理指導者」 慶応義塾大学医学部客員講師(救急医学) 臨床研修指導医・臨床研修協議会認定プログラム責任者 日本DMAT隊員・日本DMAT講師 神奈川DMAT連絡協議会委員 横浜市MC作業部会委員 横浜市救命指導医・横浜市救命士養成所非常勤講師 AHA-BLSインストラクター,ACLSコースディレクター JPTEC神奈川世話人,インストラクター NDLSインストラクター ICLSコースディレクター ・ JMECC インストラクター ISLS認定ファシリテーター・コーディネーター エマルゴ・トレイン・システム・シニアインストラクター |
| 医師 | 照屋 秀樹 | 小児救急医学 救急医学 |
日本小児科学会認定専門医 麻酔科標榜医 AHA-PALSインストラクター |
| 高田 志保 | 救急医学 | 労働衛生コンサルタント 日本内科学会認定内科医 臨床研修指導医 日本医師会認定産業医 |
|
| 田口 健蔵 | 救急医学 災害医学 |
日本救急医学会救急科専門医 日本外科学会認定登録医 日本DMAT隊員 臨床研修指導医 横浜市救命指導医 日本救急医学会ICD AHA-BLSインストラクター,ACLSインストラクター JATECインストラクター 日本集団災害医学会セミナーインストラクター 臨床医学看護教育スキルスラボ研究会 評議員 ICLSインストラクター |
|
| 石井 信朗 | 救急医学 循環器病学 |
医学博士 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会専門医 |
|
| 原 真也 | 救急医学 外科学 災害医学 |
日本外科学会専門医 日本消化器外科学会専門医 消化器がん外科治療認定医 マンモグラフィー読影認定医 横浜市救命指導医 日本DMAT隊員 臨床研修指導医 JATECインストラクター |
|
| 大野 孝則 | 救急医学 外科学 |
日本外科学会専門医 JATECインストラクター 日本救急医学会ICD |
|
| 大屋 聖郎 | 救急医学 | 日本救急医学会救急科専門医 | |
| 三田 直人 | 救急医学 災害医学 |
日本DMAT隊員 エマルゴ・トレイン・システム・ベーシック・インストラクター |
|
| 後期研修医 | 岡田 拓 | 救急医学 | 日本外科学会専門医 |
| 循環器病学 | |||
| 中瀬 孝 | 救急医学 | ||
| 戸村 九月 | 救急医学 | ||
| 柏 健一郎 | 救急医学 | ||
| 小児科よりRotation医師 |
| 平日日勤帯 | 平日夜間・救急 |
|---|---|
救命救急センター医師 3人
各科オンコール医師 |
救命救急センター医師 2-3人 |
当院センターは、受け入れ救急車の台数、受診患者数ともに、横浜市でもトップクラスの多さであり、非常に多忙なセンターです。当センターは北米型ER形式をとっており、当センター専属医はほぼすべての領域(精神科救急、重症熱傷、産婦人科領域をのぞく)の救急疾患の初療と、CPA等の重症患者対応を担っています。
現在、当センターでは、常勤スタッフ8人のもと、11人の救命救急センター専属の後期研修医が修練中ですが、平成23年度の後期研修医として数名を募集しています。経歴と資格によっては、即時常勤医としての採用も可能です。救急専門医や救急指導医の資格をお持ちの方は、特に大歓迎いたします。
救命救急センターの後期研修コースは、1年単位で契約更新可能な最長3年間の修練コースで、北米型ER医を養成するためのコースです。1年間のうち、半年間は救命救急センターでの勤務が必須ですが、残りの半年間は、最低3ヶ月、最長6ヶ月間の研修を、各専門科(内分泌代謝内科、血液内科、腎臓内科、リウマチ膠原病内科、腫瘍内科、循環器科、呼吸器科、消化器科、神経内科、心療内科、集中治療室、外科、呼吸器外科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科、形成外科、放射線科からの選択)で研修を行ないます。どの科を選択するかについては、可能な限り希望を受け入れます。
当センターは、日本救急医学会の救急科専門医指定施設であり、当センターでの研修期間は、専門医受験資格に必要な履修期間として認められます。当センターでの研修は、将来救急科専門医、特に北米型ER医を目指す方にとっては、プライマリーケアを広く研修し、二次救命処置に精通できるメリットがありますし、外傷外科医を目指す方にとっても、advanced triageを修練するために一時をすごすことは、有意義であろうと考えます。また、まだ将来の専門性を決めきれないでおられる方や初期研修で履修が不十分であったと考えておられる専門科をぜひ研修したいと考えておられる方にとっても、1年契約で当センターに席をおくことで、有意義な後期研修の一時期をすごすことができるものとなっています。
本文章をお読みなって、ご興味を抱かれた方は、ホームページの職員募集覧をご一読になるか、一度見学にいらしてください。
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